フルムーン・ピクチャーズとは?
●アメリカで、低予算映画のプロデューサー、監督として活躍していたチャールズ・バンドが88年に立ち上げたのが、フルムーン・プロダクションズ、つまり後のフルムーン・ピクチャーズである。フルムーンは劇場映画ではなく、ビデオ向けのDTV(ダイレクト・トゥ・ビデオ、いわゆるVシネ)の製作・配給会社。設立にはパラマウント・ホームビデオが協力していた。
「劇場ではメジャーな作品に太刀打ちできないけど、ビデオショップでは大作も低予算映画も同じ棚に並んでいる」とはバンドの弁。彼はホームビデオの普及が終わった時期に、MEDA Home Entertainmentを設立して低予算ホラー映画のビデオ化権を大量に購入。マニア向けビデオを次々リリースして、一儲けした経験があった。低予算映画の利益のほとんどがビデオ化権ということもあり、バンドはビデオこそ低予算映画の生き残る道だと考えたのだろう。
●バンドは、SF・ホラー映画の大ファンで、フルムーン以前に彼が運営していたエンパイア・ピクチャーズ(88年に倒産)も、このジャンルの作品が主流だった。フルムーンが制作した第一回作品は、人形ホラー『パペット・マスター』。エンパイア時代に大ヒットした人形ホラー『ドールズ』の変形版だ。数多く登場するユニークな人形のキャラクターと、一般のDTVを上回るクオリティ(劇映画のスタッフを使い、撮影もフィルムで行った)、そしてパラマウントの幅広い販売網を使ったことで、いきなり大ヒットを記録。フルムーンの看板作品として、現在までシリーズ7本が製作され、8本目が準備中。このうち6本が日本でもリリースされている。
この『パペット・マスター』や『ドールズ2』などの人形ホラーや、『ミクロコップ』『エイリアン・コレクター』『ミニサイズ 縮んだやつら』などの縮小ものが人気を集め、これら“ミゼット・モンスター”はフルムーンの顔になった。
●しかしヒット作の続編の安易な連発がたたり、やがてフルムーン作品はファンからも飽きられるようになる。さらに、バンドがパラマウントから支給された製作費を過去の債務に充てていたことが発覚し、パラマウントはフルムーンから手を引いてしまった。
危機に陥ったフルムーンは、その後何度も社内整理を行いながら、新作をリリースし続けている。現在はカナダのコッホ・インターナショナルと販売面で提携しており、2000年にはシマロン・グランドビュー・グループ社が社外の株を押さえて大株主になり、社名もフルムーン・ユニヴァースとなった。シマロンは製作費にも目を光らせており、これを機に根本的な建て直しを期待したいところだ。
もう50歳だというのに、若々しいチャールズ・バンド。見た目はさわやか、中身は・・・?
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