フルムーン・ピクチャーズ関連人物事典
■チャールズ・バンド(1951-)Charles Band

フルムーンの総帥。父の影響で幼い頃から映画界に慣れ親しみ、自主映画製作を経て『ラスト・タンゴ・イン・パリ』のパロディ・ポルノ『Last Foxtrot in Burbank』'73で監督デビュー。『Mansion of the Doomed』'75、『クラッシュ!』'77以降、ホラー・SF映画を数多く手がけ、低予算映画の監督、プロデューサーとしての地位を固めた。
一時期映画製作を休止し、妻メダの名前を使ったビデオ販売会社メダ・ホーム・エンターテインメントを設立。『ハロウイン』や『The Beast(Equinox)』などホラー映画のビデオを大量にリリースし、マニアを沸かせた。メダを売却後にデミ・ムーア主演の『悪魔の寄生虫・パラサイト』'82、『メタルストーム』'83を監督し、再び注目を浴びる。そして83年エンパイア・ピクチャーズを立ち上げ、『ZOMBI O 死霊のしたたり』'85、『ドールズ』'86など、スチュアート・ゴードン監督作品を中心にヒットを連発。自身もヘレン・ハント主演の『トランサーズ 未来警察2300』'85などを監督する。
エンパイアの倒産直後、バンドはパラマウント・ホームビデオのバックアップを受けて、フルムーン・ピクチャーズを設立。フルムーンで、バンドは製作・原案を手がけながら、本名やロバート・タルボット名義で『ジュラシック・キッズ』'83、『クォーズ 4つ子の遺伝子物語』'96、『Ragdolls』'99などの作品を監督している。
彼の監督作品は一般向けとしてはマニアック、マニアが見ると浅いのが欠点。その中途半端さがフルムーン自体の特長にもなっているが、根が好き者だから、たまに傑作を作ってくれるのが嬉しい。また、バンドは低予算映画のプロデューサーとしてロジャー・コーマンとよく比較されるが、両者の方向性は正反対。コーマンはB級映画のツボを押さえた作品を作る安定型で、映画の内容はアタリはないけど、大ハズレもない。対するバンドは低予算映画の枠を考えないで作品を作っちゃうから、アタリがある一方でダメな作品はとことん酷い。どっちが面白いかといえば・・・そりゃ、やっぱりバンドでしょ。


■アルバート・バンド(1924−)Albert Band

チャールズ・バンドの父。脚本家から監督になり『ヤング・ガン』'58などを手がけるが、その後仕事を求めてイタリアへ。『Glory of Troy』'62といった史劇から『荒野の渡り者』'66などのマカロニ・ウェスタンまで、広くアクション映画を監督する。チャールズ・バンド本格始動後はアメリカに戻り、脚本やプロデュース面で息子をサポート。エンパイア、フルムーンを通じてプロデューサー(『ペンデュラム 悪魔のふりこ』'91、『不思議なペットショップ』'94ほか)や監督(『サイキック・ウォリアーズ 超時空大戦 』'92、『地球最終戦争 ロボット・ウォーズ』'94ほか)として活躍したが、70歳を越えてからは半引退状態である。


■リチャード・バンド(1958−)Richard Band

チャールズ・バンドの弟。ロックバンドを経て、『SFレーザーブラスト』'78から映画音楽を作り始める。エンパイア、フルムーンの多くの作品に音楽を提供。軽快な曲から雄大な曲まで、器用にこなす実力派で『ペンデュラム 悪魔のふりこ』'90、『ドラゴン・ワールド』'94など名曲多数。バーナード・ハーマンの『サイコ』をパクった『ZOMBIO 死霊のしたたり』'85もかなりイケてます。フルムーンのサントラの多くは、ムーン・ストーン・レコードというフルムーン系列のわけのわからんレーベルから出てるため、入手困難。彼の仕事ぶりがビデオの廃盤と共に消え去って行くのは、なんとも寂しい。半自主制作の『 Film Music Over the Year』や、サントラ系のネット・ショップで入手しやすい2枚組のベスト盤『Up and Down』は、買って損はないだろう。
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